作っている人 秋田県大館市で親子で製作されている、柴田 慶信商店のお品です。職人暦40年以上の柴田さんの使う杉材は、樹齢200年以上の秋田杉に限られています。今は若い秋田杉を使って製作されることが多くなった大館の曲げわっぱですが、樹齢の高い材は長く使っても狂い(ゆがみ)が少なく、冬に成長する”冬目”と言われる茶色の木目の間隔が薄く密で、その分丈夫でとても良い素材だそうです。
ご自身がNYで販売されたとき、高い評価とともに”平和な道具ですね”と言われたことが印象に強く残っていますと、仰ってました。 |
私の曲げわっぱのお弁当箱への思いいれ
骨董市に出かけたとき、店のおじいさんがお昼ご飯に曲げわっぱのお弁当を取り出しました。中身はぎゅうぎゅうに詰められた白ご飯と真ん中に梅干1個、その梅干も美味しく作ろうなんて工夫はしていない自家製の固そうな大きな梅干。目が合うと、「昔の人間だからこれで十分なんだよ」と。素食とか生きるとか、どんな本を読むよりも教えられた一瞬でした。 |
知り合いの50代の方が持参されたわっぱのお弁当、使い込まれていて、全体が落ち着きのある茶色のものでした。
対照的に中身がとても鮮やかに美味しそうに見えました。20年使い続けてらっしゃるとのこと。30代から使い始めて
20年物のお弁当箱、使う人とお弁当箱というひとつの道具の結びつきが、力強く素敵に感じました。 |